家族が亡くなったら、まず何を確認すればいいのか?

家族が亡くなったら、まず何を確認すればいいのか?

ご家族が突然お亡くなりになると、何から手を付ければよいのか分からなくなることが多いでしょう。そんなとき、最初に確認すべきことを2つ挙げました。この2点を押さえておけば、後々の手続きがスムーズになります。


① 相続が始まる瞬間:財産と負債を確認する

相続は、被相続人(亡くなった方)が亡くなった瞬間から始まります。「うちには大した財産なんてないから」と思っていても、相続は必ず発生します。

なぜ相続が避けられないのか?
相続財産には、高額な不動産や預金だけでなく、家具や日用品、車、衣類なども含まれます。これらは、家族や親しい人で分け合う「形見分け」として扱われることが一般的ですが、正式な相続財産として扱われるケースもあります。

一方で、プラスの財産だけでなく、借金やローンなどの負債(マイナス財産)も相続の対象です。これらを確認しないまま相続手続きを進めると、後々トラブルになることもあります。


② 相続人の確定と遺言書の有無を確認

被相続人が亡くなった直後は、通夜や葬儀、死亡届の提出などで忙しくなります。このような状況の中でも、次に取り組むべきは「相続人の確認」と「遺言書の有無の確認」です。

相続人の確認
民法では、法定相続人が定められており、基本的には配偶者や子供が該当します。しかし、法定相続人を確定させるには、被相続人の戸籍を遡って確認する必要があります。見落としがあると、後になって突然「私も相続人です」と名乗り出る人が現れる可能性があります。

遺言書の確認
被相続人が生前に遺言書を残している場合、それが財産分割の重要な指針となります。遺言書が自宅や貸金庫、あるいは公証役場に保管されていることもあるため、しっかり確認しましょう。


葬儀や法要の費用について

葬儀や法要にかかった費用は、相続財産から差し引いて申告することが可能です。そのため、領収書や支払明細は必ず保管しておいてください。また、費用の分担をめぐってトラブルにならないよう、家族間で早めに話し合いを進めることも大切です。


まとめ

突然の悲しみに直面すると、何をどうすればよいか分からなくなります。しかし、次の2点を確認するだけでも、相続の手続きがスムーズになります:

  1. 相続財産の確認
    • プラスの財産だけでなく、借金などのマイナス財産も含まれることを確認しましょう。
  2. 相続人の確認と遺言書の有無
    • 法定相続人を確定し、遺言書があるかどうかを調べることが重要です。

家族間の話し合いは生前にしておくことで、相続トラブルを未然に防ぐことができます。

さらに、専門家への相談を早めに検討することで、余計なストレスを軽減することができます。

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参考リンク:法務省 – 相続手続きの基本情報