【退職手続きの基本ガイド】従業員が退職する際の流れと注意点
退職手続きは、従業員が退職を決めた段階から始まります。
退職後のトラブルや手続き漏れを防ぐためには、適切で迅速な対応が求められます。ただし、行政書士は保険手続きの代行はできません。アドバイスを通じてサポートします。
退職時に渡すべきもの
- 年金手帳
年金手帳は退職後の手続きに必須です。紛失しないよう注意しましょう。 - 離職票
失業給付の申請に必要です。速やかに発行し、退職者に渡します。 - 雇用保険被保険者証
次の職場で雇用保険手続きをする際に必要です。 - 源泉徴収票
年末調整や確定申告に使います。退職後1か月以内に発行することが義務付けられています。 - 解雇予定通知書(該当する場合)
解雇の場合は、法律に基づいて事前通知を行います。
退職時に回収すべきもの
- 退職届
退職の意思を記録として残すために回収します。 - 健康保険証
健康保険の資格がなくなるため、退職日に必ず回収しましょう。 - 社員証や名刺
退職後の誤使用を防ぐため、忘れずに回収します。 - 会社支給の物品(制服・社用車など)
支給品をリスト化し、すべての物品を確認の上回収します。 - 業務関連資料
業務に関する書類やデータも回収しておきましょう。
参考リンク:健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届について
退職手続きの流れ
1. リストの作成
退職者に渡すもの・回収するものをリスト化しておくことで、手続き漏れを防ぎます。
2. 早めの連絡と準備
退職者とスケジュールを共有し、必要な手続きの詳細を確認します。
3. 書類の準備と回収
退職前にすべての書類と物品を準備・確認し、滞りなく進めます。
4. 離職票と源泉徴収票の発行
退職者が不利益を被らないよう、必要な書類を期限内に発行します。
参考リンク:労働保険の各種手続き
退職時の注意点
- 期限内の手続き
健康保険・雇用保険の資格喪失届や離職票の発行は、法定の期限内に行いましょう。 - 健康保険証の管理
退職後の不正使用を防ぐため、退職日に回収することが重要です。 - リストの活用
手続き漏れを防ぐために、リストに基づいて進行状況を管理します。
行政書士ができること
行政書士は手続きの代行はできませんが、以下の方法で支援します:
- 情報提供: 手続きに必要な項目や注意点を分かりやすくご案内します。
- 専門家の紹介: 労務士や税理士など、手続き代行が可能な専門家をご紹介します。
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まとめ
退職手続きは、退職者が在籍している間に迅速かつ確実に行うことが求められます。早めにリストを作成し、書類や物品の準備を整えることで、手続き漏れを防ぎましょう。退職者が安心して新しいスタートを切れるよう、適切な対応を心がけることが重要です。
お問い合わせ:
退職手続きに関するご相談は、あらかき行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。迅速かつ適切にアドバイスを提供いたします。